ウキウキして建てた新築も気が付けば築数十年。そろそろリフォームをしようかなと思うことも出てくるころかもしれません。
家も人間と一緒で年数が経つと悪くなる部分があるものです。その中でも多いのがやはりキッチンやお風呂などの水回りです。
今回はIKEAのキッチンのリフォームについてお伝えします。IKEAのキッチンについて知らない方は、ぜひ参考にしてください。
IKEAのシステムキッチンの種類・レイアウト別
IKEAのシステムキッチンには、以下の種類があります。
- I型キッチン
- L型キッチン
- アイランドキッチン
形状によって特徴が異なるので、それぞれの特徴を考慮してリフォームするようにしてください。
それでは、キッチンの特徴を説明していきます。
I型キッチン
IKEAのI型キッチンをご紹介します。I型キッチンはベーシックな形状のキッチンになります。
メトード&ヒッタプ

メトード&カッラルプ

これらのI型キッチンは、価格帯も高くないので、I型キッチンでリフォームを考えている方におすすめです。
価格は30万円ほどですが、これに施工費用がかかるので実際の価格は高くなります。
IKEAでキッチンを購入する際は、工事費も含めた価格を参考にするようにしてください。
そして、まずI型キッチンの特徴ですが、上部掲載の写真のように壁についている場合や対面のタイプがあります。シンク・コンロ(IH)が「I」というローマ字のごとく一列に並んでいるのでI型キッチンと呼ばれています。
対面タイプのI型キッチンは「ペニンシュラキッチン」「アイランドキッチン」 と呼ばれたりします。
ちなみに少し細かい話ですが、ペニンシュラキッチンとアイランドキッチンはどちらとも対面キッチンですが定義が違います。
アイランドキッチン

アイランドは「島」という意味になり、アイランドキッチンは四方に壁がないキッチンです。

引用:http://www.alphahomeplus.co.jp/blog/2016/06/post-1140-553708.html
ペニンシュラは半島という意味でキッチンのどちらかが壁に面したキッチンがペニンシュラキッチンです。
I型キッチンのリフォームの特徴
では、I型キッチンにリフォームすると何がいいのでしょうか。
広々とダイニングリビングを使える
壁付のI型キッチンにリフォームする場合は、キッチン自体がスペースを取らないためダイニングやリビングを広々と使うことができます。
現在「ダイニングが窮屈だな」と感じている方にはおすすめです。
家族とのコミュニケーションがとりやすい

対面型のI型キッチン(ペニンシュラキッチン)にすることで料理しながらリビングを見渡せることができるようになり、家族との会話も増えることでしょう。
手元がオープンなタイプだけでなく、少し背のあるカウンタータイプもありますので、生活感を出したくない方にはおすすめです。イメージ的には調理場が見えない居酒屋のカウンター席といったところです。
I型キッチンはバリエーションが豊富
他の形のキッチンと比較すると商品ラインナップも多いですので、多くの選択肢から選ぶことができます。
また、I型は比較的低価格ということもありI型キッチンを選ばれることが多いのです。
L型キッチン
メトード&ヒッタルプ

L型キッチンは、名前のとおりL字にレイアウトされているキッチンでシンクとコンロが違う辺に配置されていることが多いです。
L型キッチンもI型キッチン同様に2方向が壁付のタイプと一方向は対面になっているタイプがあります。
L型キッチンの特徴
ではL型キッチンにすると何が良いのでしょうか。
レイアウトが可能
様々なレイアウトができ、作業効率が良くなるキッチンです。
たとえば、片側が対面のタイプでいいますと、コンロとシンクの位置を好きに変更できます。
ただ、コンロは油跳ねなどの心配があります。
その場合は、壁付にしてシンク側は対面にしたり、火を使うときはリビングも見渡せたりしたほうが良いということであれば、コンロ側を対面にシンク側を壁付にというふうに様々なレイアウトができます。
また、I型のキッチンと比べるとコンロとシンクの動線が短くなるため作業効率が上がります。
使い勝手が非常に良いL型キッチンですが注意していただきたい点もあります。
広いスペースが必要
キッチンスペースを多くとる点。2面とも壁付タイプにしていれば問題はないのですが、対面タイプにした場合、I型キッチンと比較するとスペースを多くとってしまいます。
「現在の空間がそんなに広くない」という方には対面式のL型キッチンはおすすめできません。対面L型キッチンはスペースに余裕がある方におすすめです。
L字のコーナー部分がデッドスペースになる
L字のコーナー部分がデッドスペースになりやすいです。
これは調理スペースも収納スペースもどちらともに言えます。ただ、収納スペースはコーナー部分がデッドスペースにならないような収納もあります。
調理スペースのコーナー部分はラックを置いたり、瓶や小物などを飾ったりするとおしゃれな空間になります。
アイランド型
メトード&ヴォックストルプ

メトード&トルハムン

先ほどお伝えしましたが、アイランドキッチンはその名の通り、LDKに島が浮いているようなキッチンになります。なおかつ、壁から完全に離れているキッチンです。
先ほども記載しましたが壁についているタイプの場合、「ペニンシュラキッチン」といいます。また、シンクとコンロが完全に離れているタイプや、シンクだけアイランドタイプのものなどもあります。
アイランドキッチンは、おしゃれなため憧れた方も多いのではないでしょうか。
アイランドキッチンのメリット
ではアイランドキッチンにすると何が良いのでしょうか。
開放感がある
オープンな空間を演出できます。アイランドキッチンはインテリア性が高く、ダイニングやリビングと一体になり空間を広く見せることができます。
コミュニケーションが取りやすい
コミュニケーションが取りやすく、みんなで料理を楽しめます。壁がないのでお話ししながら囲んで料理ができます。ホームパーティーなどにもおすすめです。
アイランドキッチンのデメリット
アイランドキッチンですが、注意していただきたい点があります。
散らかっていると目立つ
手元を少し隠せるタイプもありますが、基本的にはオープンなキッチンなので整理整頓を心がけておかないと生活感が出てしまいます。
普段からキッチン回りの整理ができていない方はあまりおすすめできません。
新しくアイランドキッチンにするから「整理整頓もちゃんとする」という心構えならばいいですが、それがいつまで続くかわからない人はじっくりと考えてみましょう。
臭いが広がりやすい
アイランドキッチンは、臭いがリビング広がりやすいデメリットがあります。壁がないため換気扇にうまく煙やにおいが吸い込まれないからです。
臭いが広がってしまうデメリットがあることを覚えておきましょう。
広いスペースが必要になる
広めのスペースが必要になります。両サイドを通行できるようにしなければならなかったり奥行きも必要になったりしますので広めの空間に適していると言えるでしょう。
リフォーム費用が高くなる
I型キッチンやL型キッチンと比較すると金額が高くなります。オープンなキッチンでデザインも良いものを使ったり、換気扇の配管が特殊になったりするため高くなってしまいます。
IKEAのキッチン扉・内部収納
IKEAのキッチンは、扉や収納を選ぶことができます。どのような種類があるのかをご紹介します。
IKEAのキッチン扉

種類は24種類あり価格がそれぞれ違います。金額は242,500~375,900円の価格帯になります。
IKEAのキッチン内部収納

引き出し扉の違い

内部収納や引き出しを選ぶことができます。ダンパーでゆっくり閉めることができるので、勢いをつけても静かに閉まります。
せっかくリフォームするのであれば、使いやすいキッチンにしましょう。
IKEAのキッチンの評判・口コミ
IKEAキッチンリフォームの評判や口コミをご紹介します。IKEAキッチンを選ぶ上で評判は気になりますよね。
それでは、どのような評判があるのかご紹介していきます。
120万円の見積もりがIKEAで20万円強
当初設計事務所で設計し見積もってもらった時は、キッチン回りだけで120万円くらいの金額でしたが、イケアで購入した分は20万円強で済みました(もちろんコンロや水栓類の購入費が別途かかってます)今のところ、まったく不具合はありません。快適です。
有名な住宅設備メーカーであれば、100万円以上のお見積りが高いということはよくあります。そのなかでもIKEAのキッチンはお安いですよね。
この口コミの方は、不具合がないといわれていますのでコスパがすごく良いですね。
IKEAのキッチンに満足
昨年行った我が家のリフォームではたいへん満足してます。
以前の国産キッチンだと、一体に見えた天板と背面が別体を接着したもので、10年経って水漏れに至りましたが、Ikeaのは完全に一体の上立ち上がる部分に丸みをつけてるので、水やゴミがたまりにくく、この部分は特に評価してます。
キッチンで一番困るのが水漏れですよね。水漏れの工夫をしているところもおすすめです。
この方の口コミでもわかるように、安いだけではなく機能性もしっかりとしていますね。
新築でIKEAのキッチンを選択
ハウスメーカーで新築、 IKEAキッチンを採用しました。
IKEAはキャビネットと足 ヒンジ、スライドレール のみ採用
シンクは国産製、食洗機AEG60cm、 天板は御影石 、扉は国内の他社 として
施主支給 施主施工しました。
もちろんハウスメーカーの保証は受けられませんが、施主施工なので全てを把握している為、問題有りません。
IKEAと言っても、ヒンジ、スライドレールはBLUM社製です。 下手な国産より信頼出来、品質に全く問題は有りません。
結果 大満足のキッチンが出来ました。
他社のキッチン部品と組み合わせることができるのもIKEAキッチンの良いところです。
様々な組み合わせで安いだけではなく、良い品質で使いやすくできるのがIKEAです。メーカーにこだわらずにあなたに合ったキッチンにリフォームしてください。
IKEAのキッチンの施工例・リフォーム価格
IKEAキッチンのリフォーム事例をご紹介します。どのようなリフォームをしているのか気になりますよね。
事例を参考にしてIKEAのキッチンリフォームのイメージを膨らませてみてください。
対面式キッチン:80万円(設備・工費別)

海外勤務から戻られた際の住まいとして、所有されていたマンションをリフォームされました。
この方は、アメリカと日本でメールを通しての打ち合わせをされたので、海外でも実物を確認できるIKEAは便利です。キッチンエリアの間取りを活かし、背面を改造して収納庫(パントリー)を造作しました。
リビング側からはキッチンが見えにくくなっています。

このように、あなたの要望を叶えられるのもIKEAの魅力です。
対面式キッチンL型:概算130万円(設備・工費別)


当初はホワイト系がご希望で打ち合わせをすすめていましたが、お施主様のドイツ旅行後にオーク系の扉になりました。
I型対面キッチンからのリフォームです。工夫して使われていたもののすっきりとは片付かず、作業範囲も手狭でした。
L型キッチンにハイキャビネットをプラスして、コの字型の作業動線を提案しました。入り口付近には食器棚もあります。 家族の多いお家におすすめです。
オープンキッチンL型:概算90万円(設備・工費別)


狭小住宅のキッチンです。対面式はスペースを余計にとってしまうので、壁付けキッチンのオープンスタイルにしています。食器棚の収納もキッチンと一体にすることで、すっきりして広く見せる効果があります。
オープンなキッチンエリアですが、ダイニングカウンターを配置することで、キッチンとリビングのスペースに区切りをつけています。ダイニングカウンターにも収納ができます。
ペニンシュラキッチンⅠ型:概算60万円(設備・工費別)

マンションのキッチンです。腰壁で仕切られた一般的な対面キッチンからアイランド型対面オープンスタイルへのリフォームです。
正面が全てオープンですので、開放感があってとても明るいです。見えてしまうからこそ意識してきれいに使えますね。シンプルな清潔感のあるキッチンに仕上がりました。
キッチンの長さは270cm、奥行は100cm程度です。カウンター下にリビング側から使える収納を設けています。


キッチンは鍋やフライパンなどの料理器具が多い場所なので、このように多くの収納スペースがあると家事がしやすいですよね。
対面キッチンU型:概算150万円(設備・工費別)

木造住宅のキッチンです。壁設置の一般的なI型キッチンからのリフォームです。間取り以外にも窓サッシの位置や種類も変えています。
上下左右に収納たっぷりのプランです。作業もしやすいので、お料理好きな方におすすめです。
カウンター下にリビング側から使える収納を設けています。
まとめ
IKEAは、おしゃれなキッチンが多いです。さまざまなバリエーションがあるので、きっとあなたに合ったキッチンが見つかるはずです。
まずは、ショールームなどに足を運んでみてIKEAのキッチンがどのようなものがあるのかを調べてみてはいかがでしょうか。
キッチンのリフォームは、100万円以上を超える高価な買い物です。できれば値段を安くしたいものです。
実は、値段の高いキッチンのリフォームですが、誰でも必ず安くできる方法があるってご存知ですか?
同じ内容のキッチンのリフォームなら安くておしゃれなほうがいいですよね。